駆動方式(1)

商品名

ダイナミック型
ダイナミックスピーカと同じ構造で、ダイアフラム(振動板)を取り付けたコイル(ヴォイスコイル)が磁石の発生する磁界の中で前後に振動する方式である。
今日、ヘッドフォンと呼ばれる物の最も一般的な方式である。
世界初のダイナミック型ヘッドフォンは1937年、ドイツのEugen Beyerが作った。
現在でもbeyerdynamic社は主要メーカーの一つである。
インピーダンスは32Ωのものが一般的である。

圧電型
薄い圧電体を2枚の金属板で挟み、電圧を加えることによって振動を発生させる方式である。
一般にダイナミック型に比べてきめ細やかな音を出す事ができるとされる。
しかし、インピーダンスが高いために動作させるためには通常のアンプのほかに専用のユニットを接続する必要がある。
生産しているメーカーはあまりない。
圧電体がロッシェル塩であればクリスタル型、圧電セラミックであればセラミック型となるが、近年は「クリスタル(イヤホン)」を謳っていてもセラミック型である事が多い。

駆動方式(2)

商品名

静電型
STAX社製イヤースピーカーの廉価モデルコンデンサ型またはエレクトロスタティック型とも呼ぶ。
背極(ステーター)の極近傍に薄い導体の膜(振動膜)をおく。
振動膜に直流電圧(バイアス電圧)を掛け背極に交流電圧をかけると電気信号に応じた振動が膜に発生する。
通常は背極を二枚用意し、その間に振動膜を置く(プッシュプル方式)。
もちろん背極には空気を流通させる穴をあける。
振動系の質量を非常に軽くする事ができること、振動膜の全面が均一に振動することから、高品位な再生が可能である。
高い電圧を必要とするため、また抵抗負荷ではないため、専用のアンプが必要である。
日本のスタックス社が昔から今でも静電型ヘッドフォンを製造販売している。
なお、同社ではイヤー・スピーカーと呼ぶ。

バランスド・アーマチュア型
Etymotic社製バランスド・アーマチュア型イヤホンの廉価モデルマグネティック・スピーカと同じ構造。
ダイナミック型と比べコストがかかり、再生周波数帯域は狭いが、再現性、特に中高音域の解像度が高く、補聴器等によく使われている。
また小型化が容易である。
イヤホン(日本ではインナーイヤー型ヘッドホーンと称される)の高級タイプではこの方式の中高域の繊細さ、解像度の良さを生かしつつ、苦手な低域の量感などを改善するため、高域用、低域用の2種類のドライバーを内蔵させた2Wayタイプの製品が開発されている。

マグネチック型
ダイナミック型と同様に振動板・コイル・磁石が使われるがコイル自身は振動しない。
昭和の中頃まではスピーカーにも使われるなど古くからテレビ・ラジオの個別聴取のために使用されてきたもの。
最も簡便なタイプであり、音質も音声情報を認識する最低限のものであるためヘッドフォンとは区別されることも多い。
一般に片耳モノラルイヤホンであり、その場合は丸みを帯びた開口部を外耳道に数ミリ挿入する。
外耳道の入口で支持するだけのため脱落しやすく、装着感も良好とは言えない。

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